【こんだて】 ごはん・千草焼き・おこと汁・牛乳
【栄養教諭より】
2月8日と12月8日を「事八日」といい、事(農作業)を始めたり、納めたりする大事な日と
されてきました。「事八日」には、「お事汁」というみそ汁を食べて無病息災(病気やけがが
なく健康でいること)を願う習わしがあります。
「お事汁」は、里芋、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃく、あずきなどを入れて作られて
きました。あずきが魔除けになるとされ、具だくさんで栄養豊富なうえ、寒い季節に体の芯から
温まるため、心と体に効くと考えられたのです。
(ぱくぱくクイズ)
あずきは、日本ではいつごろから食べられてきたでしょう。
① 縄文時代 ② 江戸時代 ③ 明治時代
答えは、 ①縄文時代 です。
日本では、縄文時代の遺跡からあずきが発見され、「古事記」、「日本書紀」に『五穀』の一つ
として書かれていることから、昔から食べたり使われたりしていることがわかります。
古くから食べられてきたあずきですが、日本をはじめ、中国や朝鮮半島では、あずきの美しい
赤色が呪術的な意味を持ち、魔除けなどに効果があると考えられてきました。
また、おめでたい日の食べ物として、小正月(1月15日)や季節の変わり目に、「あずきがゆ」や
「赤飯」を食べていました。