卒業記念講演(ディスカバーブルー)

今日、ディスカバーブルーの水井さんが講師として来校し、6年生に卒業記念講演を行ってくださいました。

6年生は、総合的な学習の時間に「SDGsを広めよう」をテーマに学習を進めてきました。もともとは、漁船体験やプランクトン観察を通して、故郷の海がいかに豊かで美しい海なのか、感動したことがきっかけでした。でも実際には、吉浜海岸に行くとごみがたくさん落ちていて驚き、ごみ拾いに出かけました。そして、プラスチックごみが多いこと等に気付き、疑問を解決すべく、調べ学習がスタートして「SDGs」について考えるようになったのです。学習発表会も、それについて発表をしていました。今回は、卒業を前にさらに専門的な話を聞こうと、海の現状と未来に必要なことについて、講演をしていただきました。

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真鶴や湯河原の海は、海の生態系を支えるプランクトンも多く、生物も多様で、とても豊かな海であること。世界では、1950年代から毎年8千万トンのプラスチックが海に流されてしまい、きちんと拾わない限り自然分解されず、マイクロプラスチック(化学物質)として汚染され始めてしまったこと。これまで好き勝手にしてきてしまったが、ここ最近になってようやくこのままではまずいという危機感が出始め、海洋保護について関心が高まってきていること。

水井さんは、「海は、みんなで責任をもって守らなければいけない公共物ということを、わかっていない人が多い。だから、いつまでもこの海と暮らしていくためにできることとして、①海に興味をもとう。②海のために、できることから日々の生活を改めよう。③海が大切であることを、まわりの人に伝えよう。④海を楽しもう。ちゃんと味わおう。」と伝えてくれました。「今の日本は、海を体験する・理解する機会が少ない。だからまず、知ることから始めて、人と海との共存社会を創っていこう。」とお話されていました。

講演の後に6年生に感想を聞くと、「だいぶ調べていたはずだけど、まだまだ知らないことがたくさんあった。もっと知っていきたいと思った」「自分たちで行動しなければ、変わらないことがわかった」などと話していました。『SDGsの学校』として、『SDGsを広げよう』と1年間学んできた6年生が、これから新たな未来を創っていくことを信じてやみません。

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