11月22日(火)、今日の朝会は校長先生のお話でした。
校長先生が、おもむろに一枚の葉っぱを取り出し、皆に問いかけます。
「これは何でしょう?」
子どもたちは「かえで」「もみじ」と名前を言いました。
「そうですね。もみじ、かえでと言います。それでは、なぜ、同じ葉っぱなのに、名前が2つもあるのでしょう?」
なぜだろう?確かに不思議です。皆考えますが、わかりません。
「この答えは次の機会にお話をします。調べて校長先生に話に来てくださいね。皆の宿題にします。」
おもしろい宿題が出されました。さっそく調べてみたいですね。
「さて、話は変わりますが、人権って何だろう?」
校長先生が皆に尋ねました。すると、さすがは6年生、
「人が人らしく生きること。」「人が幸せに生きること。」と答えることができました。
その話を受けて、校長先生は世界人権宣言のことについてと、パラリンピックの開会式のことについて写真をスクリーンに映して次のように話しました。
「パラリンピックの開会式で、選手が入場するときに、旗を持つ人がいますが、車椅子に乗っている人が先頭に立っています。なぜ、車椅子の人が旗を持つことになっているのでしょう?」
そういえば、車椅子の選手が旗手を務めています。見逃していましたが、何か理由がありそうです。子どもたちは、しばらく考えて発表します。
「車いすの人を追い越さないようにするため。」「もし、立っている人が前にいたら、後ろの人が見えないから。」
すごいことを考えるなあと、子どもたちの考えに感心させられます。
校長先生の話によると、車椅子の人が前を見えやすいように配慮するため、車椅子の選手が旗手を務めることが伝統になっているため、ということだそうです。驚くことに、子どもたちが言ったことが、そのまま答えになっていました。
選手入場の時には、目が不自由な人のために手をつないで一緒に入場する選手がいたり、歩くのが不自由な人のためにゆっくり入場したりする姿が見られたということもわかりました。
最後に、相手のことを思いやり大切にすること。これは私たちの普段の生活にも通じること。思いやりの言葉、行動はとても大切であることなどについて話がありました。
一人ひとりはとても大切な存在です。自分がやってもらってうれしいことを、他の人にもやってみる。普段見過ごしてしまいがちな人権について考える良い機会になりました。