ACT(5年生)

3月7日(火) 5年生を対象にACT(アート・コミュニケーション・トレーニング)が行われました。
5年生にとっては初めてのACTですが、講師の先生によると、もう一つ、ACTには遊び感覚で体験をしながらコミュニケーションについて練習する時間、という意味があるそうです。

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今日のテーマは「耳をすますとわかること」

「今から1分間、いっさいの音をたてない時間を自由な姿勢で作ります。その間、耳をすませて、できるだけ小さい音、遠い音を聞いてください。」
1分間後「どんな音が聞こえましたか?」という問いに、子供たちからはたくさんの反応が出ました。
「外にいる幼稚園児の声、鳥の鳴き声が2種類くらい、車が通る音、工作の(金槌で叩く)音、時計の針が動く音、誰かが走っている音、木が揺れる音…」など。

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その後、2つのグループに分かれて、始まったのは「GO(ゴー) OTO (音) トラベル」です。
課題は「この学校で、きれいだな、面白いな。」と思う音を見つけて来ることです。グループでツアーの計画を立ててから、約15分間ほど、校内を自由に移動して音探しツアーをしました。
ルールは音を探しに行くので静かにすること、決められた時刻に返ってくること、など。
教室に戻ったら、聞こえた音を黒板に書き出しました。

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各グループからたくさんの音が出されましたが、グループ毎に「一番いい音は?」で選ばれたのは、「海の波の音」と「カラス、木の葉、風の音」でした。

講師の先生から、最後にこんな話がありました。
「普段はこんなにたくさんの音に気付かないでしょう。それに、始めの1分間の時、例えば車の音が聞こえた人も聞こえなかった人もいたよね。見るって相手と共有しやすい。音って相手と共有しづらい。その一方で、見るって前しか見えないけど、音は自分の周りに集まってくる。同じ場所にいても、音は、ある人には聞こえても聞こえない人もいる。つまり、人の感覚は人によって違う。自分の感性を大事に、そして、相手の感性も大事にしてください。」

授業終了時刻が来たので感想を書くのは宿題になりました。子供たちからは、どんな感想が出されるでしょうか?楽しみです。
次回のACTは6年生になってから、2回あります。

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