着衣泳 高学年

今日は高学年の着衣泳です。児童は、着衣のままプールの中を歩いたり泳いだりすること、また、流れに逆らって泳ぐことなどの体験を通して水を吸った着衣の重いことや着衣が空気をはらんで浮きやすくなることなどを実感したようです。

誤って水に落ちたとき、衣服・靴は脱がないことを低・中学年と同様に学びました。最近の靴は軽く、浮く物が多いこと、衣服も使いようによっては体を浮きやすくすることができるので、せっかくの浮力を手放すのはもったいないからです。また,衣服には体温を保つ働きがあることも忘れてはいけません。身軽になろうとして、衣服を脱ごうとしてしまいがちですが、水の中で体温を維持するために衣服はつけたままの方が良いのだそうです。意外な発見でした。

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さすがに高学年は,無駄な力を使わずペットボトルやビニール袋・衣服を使って上手に浮くことができました。あわててしまうと、ついつい声を出して助けを求めたくなるところですが、声を出すことは息を吐くことで、体を浮きにくくしてしまうのだそうです。むやみに大声をだすのではなく、ここぞというときに、声を出して助けを呼ぶ練習もしてみました。

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高学年の「誰が一番長く浮かんでいられるか選手権」では、ほとんど脱落者がいなかったので、さらにレベルを上げて、背中から落下して、岸辺に辿りつく練習もしました。仰向けに落ちるとパニックを起こし、無駄な体力を使ってしまうことがあります。実際の事故に備えて、安全なプールで練習しておくことが良い経験になります。万が一に備え、近い岸・遠くの岸辺を想定して泳いでみました。

水の事故は川でおこるものだけではありません。海でも起こることが考えられます。最後に先生は、「津波にまきこまれたときなどは流されてきた物にぶつかってけがをすることがあるので、体を浮かせて助けを求めることよりも、できるだけ早く水からあがることを考えて行動することが大事です。」とつけ加えていました。臨機応変に状況を判断することが大事なようです。水の事故に気をつけて楽しい夏休みを過ごしてほしいです。

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